韓国軍の軍事偵察衛星5号機が、現地時間の来月2日、アメリカで打ち上げられる予定です。
 
韓国国防部は31日、「軍の偵察衛星5号機は、来月2日午後2時ごろ、アメリカ・フロリダ州のケープ・カナベラル宇宙軍基地から打ち上げられる予定だ」と明らかにしました。
 
今回の打ち上げは、2023年12月の1号機に続く5回目で、成功すれば「425事業」が完了します。
 
「425事業」は、高度およそ425キロの軌道で運用される中・大型の偵察衛星5基を打ち上げ・配備し、北韓の核やミサイルによる挑発の兆候を探知し、戦略目標を監視することを目的としています。
 
国防部は、「5号機までの打ち上げに成功すれば、合わせて5基の衛星を群として運用し、北韓による挑発の兆候をより迅速かつ正確に識別できる」として、これによって、北韓の核とミサイルの脅威に対応するための防衛システム「韓国型3軸体系」の中核戦力が完成し、先制攻撃能力が一段と強化されると説明しました。
 
3軸体系とは、北韓のミサイル発射の兆候に対する先制攻撃、発射された北韓のミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛システム、そして、北韓指導部などに対して行う報復攻撃を指します。
また、防衛事業庁は、「今回の事業を通じて、韓国軍の宇宙監視能力が一層高まるだろう」としたうえで、今後も超小型衛星システムの開発を含め、宇宙作戦を遂行する環境と韓国独自の発射体の技術の向上を引き続き強化していく方針を示しました。