中国の習近平国家主席は、31日、慶州(キョンジュ)で開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議で、「多国間貿易システムを共に守り、真の多国間主義を実践しよう」と呼びかけ、「アジア太平洋共同体をつくろう」と提案しました。
 
習主席は「APECが発足当初から掲げてきた開放と協力の精神を守り、すべての国が利益を分かち合う包容的なグローバル化を進めるべきだ」と強調しました。
 
最近、アメリカが「自国第一主義」を掲げて各国との関税交渉を進めるなかで、今回の発言はアメリカ主導の貿易秩序をけん制し、協調を重視するアジア太平洋の枠組みを訴えたものとみられます。