ことしのインフルエンザの流行注意報が去年より2か月早く出されたなか、感染が疑われる患者が3倍以上に増えたことがわかりました。
韓国疾病管理庁によりますと、先月19日から25日までの間、外来患者1000人のうちインフルエンザへの感染が疑われる症状があった人は13.6人で、去年の同じ時期の3.9人より3倍以上多くなりました。
とくに、7歳から12歳の子どもは1000人当たり31.6人、1歳から6歳は25.8人で、子どもや青少年層での患者の発生が目立っています。
入院患者も98人と3週連続で増加しており、累計入院患者は377人で、去年の同じ時期より5倍以上多くなっています。
疾病管理庁は、ことしの冬のインフルエンザの流行が、過去10年で最大規模となる可能性が高いとみています。
このため、先月17日、去年より2か月早くインフルエンザの流行注意報を発令しました。
ことしのインフルエンザは、日本や香港、タイなどの周辺国でも、例年より早い時期に拡散がみられています。
疾病管理庁は、ハイリスク群にあたる子ども、妊婦、65歳以上の高齢者にワクチン接種を急ぐよう呼びかけています。現在の接種率は65歳以上が60.5%、子どもは40.5%となっています。
また、手洗いや咳のエチケットなどの衛生ルールを守り、高熱などの症状がある場合は出勤や登校を控えるよう求めました。