ソウル中心部で飲酒運転の車にはねられ、日本人観光客の母娘2人が死傷した事故で、現行犯として逮捕された男の勾留が決まりました。
ソウル中央地方裁判所は5日、道路交通法上の飲酒運転と特定犯罪加重処罰法上の危険運転致死傷の疑いで、この男に対して勾留状を発付しました。
裁判所は、勾留状を発付した理由について、「逃亡の恐れがある」と説明しました。
この男は今月2日午後10時ごろ、ソウル鍾路(チョンノ)区の東大門駅付近の交差点に信号を無視して猛スピードで突っ込み、横断歩道を渡っていた日本人観光客の母娘をはねた疑いがもたれています。
50代の母親は心肺停止の状態で病院に運ばれましたが死亡し、30代の娘は膝の骨折などの重傷を負いました。
男の血中アルコール濃度は免許取り消し基準の0.08%を大幅に上回っていて、「自分がどのように運転したのか覚えていない」と警察に供述したということです。
男は、勾留の可否を判断する審査の前に、遺体搬送と葬儀の費用を負担する意向を示しています。