検察は、2020年に韓半島西の海、西海(ソヘ)で北韓軍の銃撃により公務員が死亡した事件を隠ぺいした疑いで、文在寅(ムン・ジェイン)政権当時の安保担当者らに実刑を求刑しました。
「西海公務員銃撃事件」は、2020年9月、海洋水産部の公務員だった故イ・デジュン氏が西海上で漂流中に北韓軍の銃撃を受けて死亡し、遺体が焼却された事件です。
当時、文在寅政権はイ氏が自ら北側に渡ろうとしたと発表しましたが、政権交代後の監査院による監査と検察の捜査で、意図的な隠ぺいの可能性が提起されました。
検察は、当時の大統領府と国家情報院、国防部の関係者らが、文元大統領の国連総会でのオンライン演説を前に、対北韓政策に批判的な世論を避けるため、事件を縮小・隠ぺいしたと判断しました。
ソウル中央地方裁判所で5日に開かれた結審で、検察は徐薫(ソ・フン) 元国家安保室長に懲役4年、朴智元(パク・ジウォン)元国家情報院長に懲役2年を求刑しました。
検察は「高位公職者らが国民の命を守る義務を放棄し、犠牲者を『自発的越北者』と偽って虚偽事実を公表して、国民と遺族を欺いた」と主張しました。
裁判所は来月26日午後2時に判決を言い渡す予定です。