ソウル市内で横断歩道を渡っていた外国人が飲酒運転の車にはねられ、亡くなる事故が相次いでいます。1週間の間に日本人観光客の母娘だけでなく、カナダ人1人も飲酒運転事故に巻き込まれ、亡くなりました。
ソウル江南(カンナム)警察署が6日、発表したところによりますと、先月25日の夜、酒に酔って運転し、横断歩道を渡っていた2人をはね、そのうちの30代のカナダ人1人を死亡させた30代の男を、3日飲酒運転と危険運転致死の疑いで身柄を送検したということです。
この男は事故当時、血中アルコール濃度が免許取り消し基準を超える状態で運転していたということです。
今月2日には、東大門(トンデムン)駅付近で飲酒運転の車が日本人観光客の母娘をはね、50代の母親が亡くなる事故が起きています。
相次ぐ飲酒運転による死亡事故を受け、「法律は厳しいが、処罰は甘い」という批判の声が高まっています。
人を死亡させる事故を起こした場合、法律では無期または3年以上の懲役に処すとしていますが、実際には懲役10年以上はまれで、執行猶予が95%に上っています。
韓国の飲酒運転の摘発件数は年間13万件で、日本のおよそ6倍に上ります。