李在明(イ・ジェミョン)大統領は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が在任中に発令した「非常戒厳」措置を捜査している内乱特別検察官チームによる捜査期間の延長要請を承認しました。
大統領室は、「内乱の清算と政治的立場を超えた『国民統合』の実現に向け、李大統領が内乱特別検察法で認められた最後の捜査期間を延長することを承認した」と発表しました。
6月18日に捜査を開始した特別検察官チームは、これまで2度捜査期間を延長し、14日に捜査期間が満了する予定でした。今回の承認により、捜査期間は来月14日まで、さらに1か月延長されることになります。
大統領室はまた、「李在明政権は今後も憲法と民主主義を守り、国民主権の実現に向けて最善を尽くす」としています。
「非常戒厳」措置は、尹錫悦大統領が2024年12月3日、野党多数の国会が行政をまひさせていると訴え一部の軍幹部と戒厳令の布告を試みたもので、李在明政権発足後、内乱容疑で捜査が進められています。
「内乱特別検察官」は、国会の同意を経て任命される独立した捜査機関で、政界や検察の影響を受けずに事件の捜査を行うことができます。
今回の延長は、法律上認められた事実上の最後の延長であり、特検チームは残された期間で主要容疑者の取り調べや捜査のまとめを急ぐものとみられます。