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政治

韓米国防相会議の共同声明 「金正恩政権の終焉」文言は削除へ

Write: 2025-11-07 14:56:19Update: 2025-11-07 16:28:05

韓米国防相会議の共同声明 「金正恩政権の終焉」文言は削除へ

Photo : YONHAP News

韓国とアメリカの国防長官が出席した第57回韓米安保協議(SCM)の共同声明から、北韓が核兵器を使用した場合、「金正恩(キム・ジョンウン)政権の終焉」を招くとした文言が削除される方向で調整が進んでいることがわかりました。韓国駐留アメリカ軍についても、「現水準を維持する」という表現は盛り込まれない見通しです。
 
韓米安保協議は1968年から毎年開かれている国防相級の協議体で、韓半島の防衛や拡大抑止、韓国駐留アメリカ軍の運用方針などが話し合われます。
 
軍関係者によりますと、ことしの共同声明には、去年記載されていた、「北韓によるいかなる核攻撃も容認できず、それは、金正恩政権の終焉を招く」という文言が削除される予定だということです。
 
これは、トランプ大統領が金委員長との首脳会談を希望していることや、李在明(イ・ジェミョン)政権の北韓に対する緊張緩和に向けた政策の基調を踏まえたものとみられます。
 
その代わり、声明には、「韓半島における武力衝突を防ぎ、北東アジアの平和と安定を促進するため、韓国駐留アメリカ軍の戦力と態勢を維持する」という内容が盛り込まれる見通しです。ただ、「現水準の戦力を維持する」という表現は削除され、今後、韓国駐留アメリカ軍の規模や役割が柔軟に調整される可能性も指摘されています。
 
さらに、「北韓を含む域内のあらゆる脅威に備え、アメリカ側の通常戦力による抑止力を強化する」という文言が新たに加わります。アメリカが韓国駐留アメリカ軍の任務を北韓への対応だけでなく、中国など北東アジア全体を念頭に置いた「戦略的柔軟性」を改めて強調したものと受け止められます。
 
今後、韓米両国は、首脳間の協議の結果をまとめた共同説明資料「ジョイント・ファクトシート」を発表したあと、韓米安保協議の共同声明を公表する予定です。

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