日本が韓国空軍のアクロバット飛行チーム「ブラックイーグルス」への給油支援を拒否したことを受け、韓国軍の軍楽隊が東京で開かれる自衛隊音楽祭への参加を見送ることになりました。
韓日間で進められていた防衛交流の流れに一時的なブレーキがかかった形です。
日本のメディアによりますと、韓国は今月13日から15日まで東京・日本武道館で開かれる「自衛隊音楽祭」への軍楽隊の派遣を見送る意向を日本側に伝えたということです。
韓国軍の自衛隊音楽祭への参加は、両国の国防相が9月の会談で「人的交流の活性化」の一環として進めることで一致していたもので、実現すれば10年ぶりの参加となる予定でした。
しかし、日本がブラックイーグルスの独島(トクド)周辺での訓練を問題視し、今月初めに予定されていた那覇基地での給油支援を拒否したことが影響したとみられています。
韓国側はこれを受け、ブラックイーグルスのUAE=アラブ首長国連邦で開かれるドバイ航空ショーへの参加を取りやめたほか、韓国海軍と海上自衛隊が今月実施を予定していた合同の捜索・救難訓練も中止になったということです。
両国政府は今回の事態が外交的な対立に発展しないよう慎重に対応していますが、急速に進んでいた防衛分野での交流には一定の影響が出るものとみられます。