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文化

泰安沖で青磁積んだ高麗時代の沈没船跡を発見

Write: 2025-11-12 10:25:36Update: 2025-11-12 10:33:41

泰安沖で青磁積んだ高麗時代の沈没船跡を発見

Photo : YONHAP News

忠清南道(チュンチョンナムド)泰安(テアン)馬島(マド)の海域で、高麗(コリョ)時代に沈没したとみられる新たな船の痕跡が確認されました。
 
韓国国家遺産庁傘下の国立海洋遺産研究所は10日、記者懇談会を開き、朝鮮時代の穀物運搬船を引き揚げ調査する過程で、別の高麗時代の沈没船の痕跡を発見したと明らかにしました。
 
現場からは数十点の青磁が出土したほか、碗や皿、盃など日常食器とみられる遺物が多数含まれています。
 
特に、これまでの高麗船からは見られなかったコマ形や笠形の小さな碗が注目されています。
 
専門家らは、青磁の形からみて1150年から1175年の間に沈没した高麗船と推定しています。
 
また、青磁87点のほか、もみや荷物を支える木材なども出土しており、穀物と青磁をともに積んでいた船とみられています。
 
泰安・馬島の海域は、ソウルから南西におよそ150キロ離れた西海岸地域で、高麗・朝鮮時代の海上交易の主要航路でした。日本の対馬や博多港へ向かう船が頻繁に通過した区間でもあります。
 
研究所は来年、本格的な発掘調査を実施する計画で、今回の発見で、12世紀中頃の高麗船の構造や交易活動を明らかにする重要な手がかりとなる見通しです。
 
一方、研究所は朝鮮時代の穀物運搬船の引き揚げ結果も併せて発表しました。
 
1420年に全羅南道(チョルラナムド)羅州(ナジュ)で徴収した租税用の米を積み、当時の首都、漢陽(ハニャン)に向かう途中で沈没したこの船は、韓国に現存する唯一の朝鮮時代の実物船舶となります。

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