先月の就業者数は、若年層の雇用低迷が18か月間続いている一方、30代の仕事も求職活動も行っていない「休んでいる」人口は、33万4000人に上り、統計を取り始めた2003年以来、もっとも多くなりました。
国家データ庁が発表したところによりますと、先月の就業者数は、去年の同じ月に比べて19万3000人増えて、2904万人でした。
ことしに入ってからはほぼ毎月10万人台の増加となっています。
年齢別には、60歳以上で33万4000人、30代で8万人それぞれ増加しましたが、そのほかの年齢層では就業者数が減少しました。
なかでも15歳から29歳までの若年層は、16万3000人減少し、雇用率は1ポイント下がって44.6%と、18か月連続の低下となりました。
国家データ庁は、「中途採用や随時採用が拡大するなかで、若年層の新規参入が難しく、また、若者が多く従事する製造業の景気低迷も影響した」と分析しています。
産業別には、製造業の就業者数が5万1000人減って、16か月連続の減少となりました。
建設業も12万3000人減少し、この18か月間、低迷が続いています。
一方、仕事も求職活動も行っていない、「休んでいる」非経済活動人口は、おととしより13万5000人増えて258万人でした。
なかでも、30代の「休んでいる」人口は、33万4000人に上り、統計を取り始めた2003年以来、もっとも多くなりました。