日本の大学入学共通テストにあたる、大学修学能力試験が13日午前、全国の1310の試験会場で一斉に始まりました。教育当局はことしも、高校の教育課程に含まれない難易度の高い問題、いわゆる「キラー問題」は出題していないと明らかにしました。
キム・チャンウォン出題委員長は13日午前に行われたブリーフィングで出題の傾向について説明し、「学習塾などの私教育を受けた学生に有利な超難問は排除した」としたうえで、すべての問題を高校の教育課程の範囲で出題したと強調しました。
ことしは、「縁起が良い」とされる「丁亥(ひのとい)年・黄金の豚年」の2007年生まれの受験生が多い影響で、受験者数は前の年より3万人以上増えておよそ55万人と、2019年度以降で最も多くなりました。一方、医学部の定員拡大方針が撤回されたため、複数回受験を続ける「浪人生」はやや減少しました。
試験は午前8時40分に始まり、昼休みをはさんで、国語、数学、英語、韓国史・探究科目、第2外国語・漢文の順に行われ、午後5時45分に終了します。
試験当日の朝は、受験生の移動による混雑を避けるため、全国の官公庁や一部の企業は出勤時間を午前10時に調整しました。
また、ソウルの地下鉄は午前6時から10時まで運行本数を増やし、警察も試験会場周辺の騒音の取り締まりに乗り出しています。特に英語のリスニング試験が行われる午後1時5分から1時40分の時間帯には、全国の航空機の運航が35分間制限されます。
試験問題や正答に対する異議申し立ては今月17日まで受け付けられ、成績通知は12月5日に行われる予定です。