李在明(イ・ジェミョン)大統領は17日、南アフリカで開かれるG20=主要20か国・地域首脳会議への出席に合わせて、UAE=アラブ首長国連邦、エジプト、トルコを訪問する10日間の中東・アフリカ歴訪に出発しました。
最初に訪れるUAEでは、ムハンマド大統領との首脳会談が予定されていて、AI=人工知能や防衛産業分野での協力に関する覚書(MOU)の締結が行われるものとみられます。翌日には韓国の電子機器大手サムスン電子や防衛・航空産業大手ハンファなどが参加するビジネス円卓会議も開かれ、経済協力について意見が交わされる見通しです。
続いて19日からはエジプトを訪問し、シーシ大統領との首脳会談と昼食会を行うほか、カイロ大学で講演を行い、韓国政府の中東外交戦略を説明する予定です。
南アフリカのヨハネスブルグでは、アフリカで初開催となるG20サミットに出席し、地域の格差を解消しともに成長しようという「包摂的な成長」や「気候・災害への対応」などをテーマに議論に臨みます。
歴訪の最後はトルコで、24日からエルドアン大統領との会談と覚書の締結式が予定されています。
政府は今回の訪問について、AIや防衛産業、文化分野での具体的な成果が期待されるとしたうえで、中東・アフリカをはじめ、いわゆる「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国・途上国との外交関係を広げる重要な機会になるとしています。