韓国駐留アメリカ軍のトップ、ブランソン司令官は、「韓国は北韓、中国、ロシアのすべてに影響を及ぼす戦略的な位置にある」と指摘し、韓日米協力の中心軸としての重要性を強調しました。
韓国駐留アメリカ軍は17日、内部教育用に使用してきた地図を、韓国メディアに初めて公開しました。
南北が逆さまにかかれたこの地図では、韓国、日本、フィリピンが三角形を描くように見え、ひとつの戦略圏として把握できるのが特徴です。
これについて、ブランソン司令官は、「従来の韓米・日米同盟を越える新たな協力の枠組みを示すものだ」と説明しました。
ブランソン司令官はまた、韓国が「戦略の中心」に位置するとしたうえで、平沢(ピョンテク)のアメリカ軍基地「キャンプ・ハンフリーズ」が、平壌(ピョンヤン)、北京、ウラジオストクのいずれにも近い点を強調し、韓半島は韓国、中国、そしてロシアの「北方三角地帯」とそれぞれ直接つながっていて、軍事・外交上の影響が即時に表れる地域だと説明しました。
また、海を隔てる日本とは異なり、韓国は周辺国の変化が安全保障情勢に直結しやすいため、アメリカにとっても最も直接的な抑止力を配備できる中核拠点だと評価しました。
今年初めから在韓米軍が内部で使用してきたこの地図については、北韓が7月19日、「韓国駐留アメリカ軍が戦略的柔軟性を拡大しようとしている」と批判しています。