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社会

韓国で大型フェリー座礁 航海士ら2人を緊急逮捕

Write: 2025-11-20 13:38:03Update: 2025-11-20 14:59:07

韓国で大型フェリー座礁 航海士ら2人を緊急逮捕

Photo : YONHAP News

韓国南西部の海域にあたる全羅南道(チョルラナムド)新安(シナン)沖で乗客246人を乗せた韓国の大型フェリー「クイーンジェヌビア2号」が座礁した事故をめぐり、韓国の海洋警察が韓国人の1等航海士とインドネシア人の操だ手に過失があったとみて、2人を緊急逮捕しました。
 
木浦(モッポ)の海洋警察署は20日の会見で、事故当時、操だ室を担当していた1等航海士が「携帯電話を見ていて、船の進行方向を的確に変えられなかった」と証言したことを明らかにしました。航海士は当初「操だ機が作動しなかった」としていましたが、取り調べの過程で供述を覆したということです。
 
事故海域は沿岸の狭い水路で、自動操縦が行えず、手動での操縦に切り替える必要がある区間ですが、航海士は自動操縦のまま携帯電話を確認していたため、予定の航路を外れ、事故が起きたものとされています。
 
当時、操だ室にいたインドネシア国籍の操だ手についても、通訳を介して取り調べが進められています。
 
また、この区間は船長の在室義務があるにもかかわらず、船長は「勤務時間ではない」として操だ室にいなかったことがわかりました。
 
手動操縦を行うべき地点から座礁地点まではおよそ1.6キロで、船は減速することなくおよそ3分でそのまま座礁しました。海上交通管制センターとの通信も、座礁直前には行われていなかったということです。
 
海洋警察は航海士と操だ手を緊急逮捕し、船長を含む3人を重過失致傷の疑いで調べています。
 
警察は今後、船舶の航海記録装置や防犯カメラの解析、携帯電話の記録などを通じて、事故原因の究明を進める方針です。
 
フェリーの運航会社は、調査と点検が終了するまで運航を一時中断し、定期航路を欠航すると発表しました。

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