エジプトを公式訪問中の李在明(イ・ジェミョン)大統領は、韓半島の非核化に向けた「実用的で段階的な解決策」を推進するとして、エジプト政府の支持を求めました。
李大統領は現地時間の20日、エジプト国営の新聞アル・アハラム紙への寄稿で、「南北対話が断たれ、北韓の核能力が高度化している現状を放置することはできない」としたうえで、「韓半島の平和共存と共同成長の新たな時代を切り開かなければならないという信念を持っている」と述べました。
また、「可能な分野から南北交流を段階的に広げ、北韓と国際社会の関係の正常化に向けた取り組みも支援する」と説明しました。これは韓国政府が最近強調している「実用的アプローチ」で、過去の「一括妥結方式」とは異なり、段階的で現実的な進展を目指している点が特徴です。
李大統領は、「韓国もエジプトも、地域の平和は一国の努力だけでは成し遂げられないことをよく理解している」と強調しました。エジプトはガザ地区問題で仲介役を担ってきた中東地域の外交の要です。
李大統領は、エジプトの外交における忍耐を高く評価するとともに、韓国も70年以上にわたり東北アジアの緊張の中で平和を模索してきたと説明しました。
そして、「中東の平和に貢献してきた韓国と、韓半島の平和を支持してきたエジプトの間で、『平和協力』がさらに広がることを期待する」と述べ、両国の協力拡大に意欲を示しました。