韓国が2028年にG20=主要20か国・地域首脳会議を主催することになりました。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は23日(現地時間)、南アフリカ・ヨハネスブルグで開かれたG20首脳会議の第3セッションで正式に発表し、「重い責任をもって、G20の役割を強化できるよう、最善を尽くす」と述べました。
2028年はG20首脳会議が創設20周年を迎える節目にあたり、開催国としての意味合いも大きいとされています。
サミットでは、多国間主義の重要性を掲げた首脳宣言が採択され、「G20は多国間主義の精神に基づき、すべての加盟国が国際的義務を履行しつつ、対等な立場で参加する」という原則が改めて確認されました。宣言の締めくくりには、2026年はアメリカ、2027年はイギリス、そして2028年は韓国がそれぞれ議長国を務める予定であることが明記されました。
一方、今年のサミットは、G20創設以来初めてアフリカ大陸で開かれた点で大きな注目を集めました。同時に、1999年の枠組み発足以来、アメリカと、中国、ロシアの3か国首脳がそろって欠席した初めての会議となりました。
特に、アメリカのトランプ大統領は「南アフリカで白人系少数民族が迫害されている」と主張して会議への出席を見送りましたが、アメリカが不在の中、首脳宣言が採択されたことに反発していて、メンバー国の間の分断も浮き彫りになりました。
G20での一連の日程を終えた李大統領は、現地時間23日午後6時、最後の訪問国であるトルコへ向かいました。