ソウル市の城北(ソンブク)区は、いわゆる「ミアリ・テキサス」と呼ばれる風俗街の撤去作業を本格的に開始したと明らかにしました。
区によりますと、新月谷(シンウォルゴク)第1区域にある売春街一帯の撤去作業が進められていて、現在の撤去率は54.3%に達しているということです。撤去作業は早ければ来年4月までに完了する予定です。
この地域の風俗で働いていた女性の96.5%は、自立支援などを受けて移転を終えていて、撤去がすべて終了すれば再開発事業も本格化する見通しです。
「ミアリ・テキサス」は1950年代から1960年代に形成された、ソウルを代表する風俗街の一つでした。また、老朽化した住宅地や仮小屋が密集し、数十年にわたって都市のスラム化や犯罪の温床となってきました。
こうした状況を踏まえ、城北区は城北区と江北(カンブク)区一帯で進む大規模再整備事業の要衝として当該地域の整備を推進し、関係機関と協力して大半の店舗の移転を誘導してきました。
区は移転の過程で、風俗業で働く女性の自立を支援するため、自立支援金の支給など政策面の支援も同時に行っています。
撤去作業が終了した後、新月谷第1区域は11棟・2200世帯規模のマンションと170室の住居とオフィスを兼ねたオフィステルなどからなる住宅団地へと生まれ変わる予定です。