アメリカ空軍の無人攻撃機「MQ9リーパー」が、韓国南西部の全羅北道(チョンラブクト)群山(クンサン)の沖合で墜落したことがわかりました。
韓国駐留アメリカ軍は、24日午前4時35分ごろ、群山沖合の海上で定期任務を行っていたところ、事故が発生したと明らかにしました。この事故による人命などへの被害はなく、韓国駐留アメリカ軍が事故の原因を調べています。
軍の消息筋によりますと、MQ9は任務中にコントロールが効かなくなり、アメリカ軍が人命被害を防ぐために意図的に安全な方向へ誘導し、海に墜落させたものだということです。
一方、軍の関係者は、一部で「北韓による挑発の可能性」が指摘されていることについて、「今のところ航跡の消失や敵による攻撃は確認されていない」と明らかにしました。
MQ9は、長い航続距離と高い監視能力および攻撃能力を持つ無人偵察機で、昼夜を問わず悪天候でも監視が可能なアメリカ軍の主要な偵察兵器です。ことし9月に群山の空軍基地に初めて常時配備され、北韓全域はもちろん、韓半島西の海、西海(ソヘ)で、中国への監視任務にあたるとみられていました。