ソウルの地下鉄1号線から8号線までを運営するソウル交通公社の労働組合は、来月12日に大規模なストライキに入ると明らかにしました。
ソウル交通公社の最大労組は25日、ソウル市庁前で記者会見を開き、ソウル市が進める大規模な人員削減の中止と不当な賃金削減の撤回、そして新規採用の拡大を求め、「安全な運営のための人員が確保されなければストは避けられない」として、ストライキを予告しました。
労組は、政府が示した公共機関の賃上げ率3%を守るよう求めていますが、公社側は財源不足を理由に1.8%しか対応できないという立場です。また、公社は赤字解消のために人員削減が必要だと主張しているのに対し、労組は乗務員の業務負担が大きいとして人員削減に反対し、新規採用を要求しています。
ただ、公社はソウル市の傘下にある公共企業であることから、こうした要求を受け入れるためにはソウル市の承認が必要だとしています。
労組はストに先立って、今月27日に市庁前で大規模な決起大会を開き、来月1日からは規定外の作業を拒否するなどの順法闘争を行うとしています。