韓国が独自に開発し、民間企業が製造を担当したロケット「ヌリ号」が、27日未明に4回目の打ち上げに挑みます。政府主導から民間主導への転換を象徴する打ち上げとなるか注目されています。
3段式の液体燃料ロケット「ヌリ号」は27日午前1時前後に、打ち上げられる予定で、前日の26日に、電源、燃料、酸化剤を供給するケーブルの接続が完了しています。
続いて、機器の点検が完了すれば、発射10分前に「自動発射運用プログラム」が作動し、自動カウントダウンに入ります。
カギを握るのは、上空の風速です。平均風速が秒速15メートル以上、瞬間最大風速が21メートルを超える場合、打ち上げが延期される可能性があります。
37万個の部品で構成されたロケットは強風に特に敏感なためです。
4回目の打ち上げは、3回目に比べて搭載する衛星の数と重量も大幅に増えました。
今回、「ヌリ号」には、合わせて13基の衛星が搭載され、全体の重量はおよそ2倍に増えています。
打ち上げからおよそ10分後、高度600キロの目標軌道に到達すると、主衛星である次世代中型衛星3号を皮切りに、超小型衛星12基が順次分離されます。
すべての分離が終われば、ヌリ号の任務は終了します。
また、今回の打ち上げは、民間企業が初めて製造と組み立てを主導したことでも大きな意味があります。
韓国も、日本、アメリカ、ヨーロッパのように、民間主導の宇宙産業に転換される流れに乗ったと評価されています。
最終的な発射時刻は、気象条件を考慮し、26日の夜に最終的に決まります。