韓国の中学生と高校生が選ぶ「将来なりたい職業」で、ことしも教師が1位となりました。
韓国教育部と韓国職業能力研究院が27日に発表した調査によりますと、中学生と高校生の「なりたい職業」1位は 国家統計として11年連続で教師でした。
教員の権利侵害をめぐる議論が続く中でも、
「教師になりたい」という回答は中学生で7.5%、高校生で7.6%と、いずれも前年より増加しました。
一方、小学生の1位は 8年連続でスポーツ選手で、2位が医師、3位がクリエイターでした。
中学生は、1位の教師に続いてスポーツ選手、医師の順で、順位に大きな変動はありませんでした。
高校生では、生命科学者や研究員が7位から3位へ大きく上昇したほか、保健・医療の技術職も10位圏外から4位に入りました。
軍人は3位から6位に下がりました。
卒業後の進路では、大学進学希望が64.9%で3年連続の低下となる一方、就職希望は15.6%に増加しています。
学校関係者は、児童生徒への必要な支援として「多様な職業体験の機会」や「生徒の特性に応じた活動」を挙げました。
教育部は、教育課程の変化やAI=人工知能の普及を踏まえ、
学校段階に応じた進路教育をさらに強化する方針です。