韓国とアメリカは、関税と安全保障交渉の内容をまとめた「ファクトシート」の発表後、初となるハイレベル協議を開き、合意事項を速やかに履行する方針を確認しました。
韓国外交部によりますと、朴潤柱(パク・ユンジュ)第1次官とアメリカのランドー国務副長官は現地時間の1日、アメリカ国務省で非公開の会談を行い、原子力推進潜水艦、造船など主要分野の今後の措置を迅速かつ忠実に履行するため、分野別の実務協議体を早期に稼働させることで一致しました。
朴次官は会談で、韓国の民間ウラン濃縮と使用済み核燃料の再処理に向けた韓米協議の速やかな開始を要請し、これに対しランドー副長官は、緊密に意思疎通を続けていく考えを示しました。双方はまた、原子力推進潜水艦や造船協力の問題についても、韓米間の協議を本格化させるために協力していく方針を確認しました。
これに先立って、韓米が公表したファクトシートには「韓国の平和的利用を目的とした民間ウラン濃縮および使用済み核燃料の再処理につながる手続きを支持する」という内容のほか、韓国による原子力推進潜水艦建造に対するアメリカの承認などが盛り込まれました。
一方、朴次官は、アメリカによる関税の引き下げ措置が速やかに講じられる必要があると強調しました。
これに関連して、アメリカのラトニック商務長官は現地時間の1日、韓国産自動車の関税を先月1日にさかのぼって15%に引き下げると明らかにしました。アメリカが関税引き下げの条件としてきた対米投資特別法案を、与党「共に民主党」が先月26日に国会で発議したことが背景にあります。