首都圏では4日夕方、この冬、初の大雪となり、短時間の降雪と急激な冷え込みで道路が凍結し、ソウルを中心に大きな混乱が生じました。
気象庁が5日、発表したところによりますと、ソウルを含む首都圏では4日の夕方から降り始めた雪で、5センチ前後の雪が積もりました。
雪が積もったあと、夜通し気温が氷点下の状態が続き、都心の道路が広い範囲で凍結して主要道路が次々と通行止めとなりました。
このため、帰宅する市民の多くは通常より何倍も長い時間を車内で過ごし、一部は未明になってようやく帰宅しました。
警察によりますと、今回の大雪に関連する通報は5200件、車のスリップ事故は370件を超え、高速道路での大型トラックの横転や市内でのオートバイ転倒事故も相次ぎました。
こうした混乱を受け、除雪作業が不十分だったとの指摘が出ると、ソウル市は、予報より早い降雪と急激な気温の低下により散布した融雪剤が十分に作用せず、市民が不便を強いられたと説明しました。
そのうえで、未明まで除雪作業を続ける一方、出勤時間帯の混雑を和らげるため、地下鉄とバスの集中運行時間を30分延長したと伝えました。
5日午前の時点で生活道路や歩道の除雪率が90%を超え、現在は交通が正常に流れているということです。