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政治

大統領室「来年、北韓との対話再開を推進」

Write: 2025-12-08 11:16:23Update: 2025-12-08 11:21:01

大統領室「来年、北韓との対話再開を推進」

Photo : YONHAP News

韓国大統領室の魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は、来年、北韓との対話再開を進める考えを明らかにしました。政府が「ペースメーカー」となり、北韓やアメリカと緊密に意思疎通を図りながら環境づくりを進めるとしています。
 
これは7日、李在明(イ・ジェミョン)政権の発足から半年を迎え、大統領室で開かれた成果報告の記者会見で述べたものです。
 
魏室長はこの中で、「この半年間、緊張緩和に向けたさまざまな措置を取ってきたものの、北韓から目立った反応はなかった」と指摘しつつも、韓米関係の安定化や韓中関係の改善によって、対話の条件は整いつつあるとの認識を示しました。
 
そのうえで、「南北が信頼を築ける措置を先行して積み重ねていく」と述べ、対話再開に向けた強い意欲を強調しました。
 
南北対話の具体的な時期については言及を避けながらも、「南北よりも先に米朝が接触する可能性がある」との見方を示し、「どちらが先に動いても、それを前向きな流れにつなげていく」と述べました。
 
来年4月に調整されているトランプ大統領の中国訪問など、北東アジア外交の動きが米朝接触の契機となる可能性も念頭に、韓国政府として先行的な融和措置を取る可能性をにじませた形です。
 
韓国の情報機関、国家情報院も、北韓が中国との関係改善を足がかりに、来年の核軍縮交渉を見据えてアメリカとの接触を本格化させる可能性が高いと分析しています。
 
一方、魏室長は、韓米合同軍事演習の縮小について問われると、「非核化推進のために考えられるカードは多いが、合同演習を直接のカードとして考慮しているわけではない」と述べました。これは、合同演習をめぐってアメリカとの間に摩擦が生じるのを避ける狙いがあるとみられます。
 
鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官は先日、「来年初めに朝米首脳会談が実現するためには、合同軍事演習の調整が避けられない」との考えを示していましたが、この発言をめぐっては、アメリカの外交当局が韓国側に懸念を伝えたとも報じられています。

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