先月27日に打ち上げられた韓国の国産ロケット「ヌリ号」に搭載された副衛星の超小型衛星12基すべてが、地上局との通信に成功したことが分かりました。主衛星もすでに通信を行っていて、今回の打ち上げは「完全成功」となりました。
韓国宇宙航空庁が8日に発表したところによりますと、先月27日午前1時13分に打ち上げられた「ヌリ号」4号機に搭載されていた超小型衛星12基が、すべて地上局との通信に成功したということです。
韓国宇宙航空庁は今月2日の時点で12基のうち9基が通信に成功したと発表していましたが、その後、残る3基についても新たに通信が確認され、12基すべての通信成功が確定しました。
今回の打ち上げの主目的だった「次世代中型衛星3号」も、発射からおよそ40分後の先月27日午前1時55分ごろ、南極の世宗(セジョン)科学基地にある地上局との双方向通信に成功しています。
これにより、ヌリ号の成功基準とされていた「搭載された13基すべての衛星を予定軌道に投入する」という目標が完全に達成されました。
ヌリ号による打ち上げで、搭載された超小型衛星すべてが通信に成功したのは今回が初めてです。
超小型衛星は、初期の通信で衛星が正常に作動しているかを確認し、継続的な通信を通じて各システムの状態を点検する初期運用段階を経たのち、本格的な任務に入る予定です。