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韓半島

北韓がロケット砲発射 前日は中ロ軍用機が韓国防空識別圏進入

Write: 2025-12-10 14:35:18Update: 2025-12-10 15:01:29

北韓がロケット砲発射 前日は中ロ軍用機が韓国防空識別圏進入

Photo : YONHAP News

北韓が韓半島西の海である、西海(ソヘ)に向けて多連装ロケット砲を複数発発射し、通常の冬季訓練の一環と見られています。また前日に、中国とロシアの軍用機が、韓国の防空識別圏に一時進入して離脱したことがわかりました。
 
韓国軍の合同参謀本部によりますと、9日午後3時ごろ、西海北部の海上で多連装ロケット砲10発あまりが探知され、詳細な性能については、韓米の情報当局が分析を進めているということです。
 
今回の発射は、韓米の国防長官が先月3日、南北の軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)の共同警備区域(JSA)をそろって訪問した際に行われた多連装ロケット砲による挑発以来となります。軍当局は、核弾頭の搭載が可能なミサイルとは関係のない、冬季訓練の一環とみています。
 
一方、前日の8日午前には、中国の軍用機2機とロシアの軍用機7機が、東海(トンヘ)と南海(ナムへ)の韓国防空識別圏(KADIZ)におよそ1時間にわたって次々と進入し、離脱しました。

韓国国防部は、中国とロシアの軍用機がKADIZに進入したことを受け、10日午前、在韓中国国防武官と在韓ロシア国防武官に対し厳重に抗議しました。国防部は「韓国軍は国際法を遵守しつつ、KADIZでの周辺国の航空機活動に積極的に対応していく」としています。 

領空侵犯はありませんでしたが、中国とロシアの軍用機による韓国の防空識別圏への進入は2016年以降、増加傾向が続いていて、最近は無人機やステルス機など、多様な形態へと広がっています。
 
安全保障の専門家らは、これを中国とロシアによる、武力攻撃に至らない手段で圧力を加える、いわゆる「グレーゾーン」戦略とみていて、こうした戦略に合わせた軍事対応の検討、偶発的衝突を防ぐための軍事外交ルートの強化、早期探知や監視能力の補完などが課題として挙げられています。
 
外交・安全保障の研究機関である国立外交院の関係者は、今回の中ロ共同進入は、中国の「二面性」を示す事例だとし、韓中関係改善の動きとは別に、「グレーゾーン」での圧力は今後も続くという見方を示しました。

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