韓国産海苔の最大の輸出先であるアメリカが、韓国の味付け海苔に対する関税を免除したことが分かりました。これまで15%が課されていた関税が0%となり、アメリカで高い人気を誇る韓国産味付け海苔の輸出が、さらに弾みをつけるものと期待されています。
韓国の海洋水産部は14日、先月アメリカのホワイトハウスが発表した相互関税に関するファクトシートの中で、水産物のうち味付け海苔のみが無関税品目として記載されていたことを明らかにしました。
海洋水産部の関係者は、「ファクトシートには『アメリカ国内で生産されていない天然資源については、追加協議のうえ、関税の免除を検討する』との記載があり、無関税対象に味付け海苔が含まれた」と説明しています。ただ、乾海苔については、ほかの水産物と同様に15%の相互関税が引き続き適用されます。
海苔は、Kフードの輸出品目の中で、アメリカから関税の免除を受けた唯一の品目で、味付け海苔はアメリカに輸出される海苔の90%以上を占める主力商品です。
トランプ政権による相互関税措置が行われる中でも、今年1月から11月までの対米海苔輸出額は2億2800万ドルと、前の年の同じ時期に比べて15.9%増加しました。業界では、関税負担の解消を受け、販促の拡大や収益性の改善につながることへの期待が高まっています。海洋水産部は、今年の海苔輸出額が初めて11億ドルを超えるとの見通しを示しました。