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韓半島

北韓 ロシア派遣の工兵部隊帰国を歓迎 地雷除去など功績強調

Write: 2025-12-15 11:46:56Update: 2025-12-15 14:02:04

北韓 ロシア派遣の工兵部隊帰国を歓迎 地雷除去など功績強調

Photo : YONHAP News

北韓は、ロシアに派遣していた工兵部隊が帰国したとして、平壌(ピョンヤン)で大規模な歓迎式を行いました。北韓がロシア西部での地雷除去作業にあたった工兵部隊の派遣を公式に明らかにしたのは初めてです。
 
北韓国営の朝鮮中央通信によりますと、ロシア西部クルスク州で地雷除去にあたっていた朝鮮人民軍の「第528工兵連隊」が帰国し、12日、平壌の「4.25文化会館」前の広場で歓迎式が行われました。
 
式典に出席した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は演説で、この部隊がことし5月に編成され、8月にクルスク州に派遣されたと明らかにしました。そのうえで、「国の尊厳と人民軍の名誉を誇示した」と評価しました。
 
また、任務の過程で9人の兵士が犠牲になったことにも言及し、犠牲者に「共和国英雄」の称号を授与したとしています。朝鮮中央通信が公開した写真では、金委員長が負傷した兵士を抱き寄せたり、戦死者の肖像に黙とうをささげたりする様子が確認できます。
 
北韓がクルスク州での地雷除去を目的とした工兵部隊の派遣を公式に認めたのは初めてです。専門家からは、戦闘部隊に比べ被害が少ないとされる工兵部隊を前面に出すことで、派兵がはらむ危険性や、これをめぐる国内の反発や不満を和らげる狙いがあるとの見方が出ています。
 
一方、NATO=北大西洋条約機構によりますと、この1年間で北韓はおよそ1万4000人の兵士をロシアに派遣し、このうちおよそ7000人が死傷したとされています。
 
北韓はことし6月、ロシア側との協議を通じて、地雷除去にあたる工兵1000人と、インフラ再建を担う要員5000人を追加で派遣する方針を明らかにしていて、今回帰国した部隊はその一部とみられています。NATOは、今後も数万人規模の追加派兵が行われる可能性があるとしています。

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