韓国の民間宇宙企業「イノスペース」の小型ロケット「ハンビッ・ナノ」は、23日、正常に離陸したものの、飛行中に機体の異常が検知され、地上に落下したことが確認されました。
「イノスペース」によりますと、「ハンビッ・ナノ」は現地時間の23日午前10時13分、ブラジルのアルカンタラ宇宙センターで打ち上げられましたが、離陸から30秒後に機体異常が検知され、安全区域内に落下したということです。
地上との衝突による人的被害は確認されていないということです。
具体的な失敗の原因はまだ明らかになっていませんが、「イノスペース」は、飛行データの分析を進め、結果を後日公表する方針です。
今回の打ち上げは、ブラジルとインドの顧客が保有する小型衛星8基などを、高度およそ300キロの地球低軌道に投入することを目的としていて、韓国の民間企業による初めての商業打ち上げとして注目されていました。