北韓を逃れて韓国に亡命した脱北者の10人に8人は、韓国での生活に満足していることがわかりました。
脱北者への支援機関、「南北ハナ財団」が、1997年以降に韓国に入国した15歳以上の脱北者2500人を対象に実態調査を行って、結果を発表したところによりますと、韓国での生活について「満足している」と答えた人の割合は81.2%で、調査開始以来、もっとも高くなりました。
満足している理由としては、「自由な生活が送れるから」が41.5%でもっとも多く、不満の理由としては、「家族と離れて暮らさなければならないこと」が24.3%でもっとも多くなっていました。
経済活動への参加率は前の年より0.7ポイント上がって64.8%でした。
雇用率は、1.2ポイント上がって61.3%で、失業率は、0.9ポイント下がって5.4%でした。
平均賃金は前の年とほぼ同じで、月261万ウォンでした。
「脱北者であることを理由に、差別を受けたりや軽視されたことがある」と答えた人は2.3ポイント下落して14%で、過去最低となりました。
また、自身や子どもの世代について、「社会的・経済的地位が改善する可能性が高い」と答えた人は、3.6ポイント上昇して72.2%でした。