先月、韓国では生産と投資が小幅ながら持ち直した一方、消費は再び減少に転じました。
国家データ処が30日に発表した11月の産業活動動向によりますと、先月の全産業生産指数(季節調整済み)は、前の月より0.9%上昇し、113.7となりました。
このうち、鉱工業生産は、半導体の生産が7.5%、電子部品が5.0%とそれぞれ増えたことに支えられ、前の月より0.6%増加しました。サービス業の生産も、0.7%増えています。
一方、消費動向を示す小売業販売額指数は、前の月より3.3%下落しました。これは、去年2月に3.5%下落して以降、最も大きな下落幅です。
先月は、旧盆の秋夕(チュソク)による特需がなくなったことで、消費が悪化した一方、稼働日数が増えたことが、生産にはプラス要因として働いたとみられます。
投資を見ますと、設備投資は、自動車などの輸送機器では減少したものの、一般産業用機械などの機械類が増え、前の月より1.5%増加しました。
また、足元の景気を示す一致指数は、前の月より0.4ポイント下落し、2か月連続でマイナスとなりました。
一方、今後の景気動向を示す先行指数は、0.3ポイント上昇しています。