北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は1日、父親である故・金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と祖父・金日成(キム・イルソン)主席の遺体が安置されている平壌(ピョンヤン)の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝しました。この日は金委員長の娘、ジュエ氏が初めて公開の場で同行し、注目を集めています。
北韓の国営メディア、朝鮮中央通信は2日、金委員長が新年を迎え、前日に錦繍山太陽宮殿を参拝し、党の幹部や最高人民会議、内閣、国防省の責任者らが参加したと報じました。
朝鮮中央通信はジュエ氏の同行については直接言及していませんが、北韓の労働党機関紙「労働新聞」が公開した写真では、最前列の中央にジュエ氏が、金委員長と妻の李雪主(リ・ソルジュ)氏がその両脇に立ち、党幹部らが後方に並ぶ構図となっています。
特に、参拝の行列の最前列中央にジュエ氏が立っていることをめぐっては、北韓の儀礼慣行上、象徴的な意味合いが大きいとの見方が出ています。
錦繍山太陽宮殿は、金日成主席と金正日国防委員長の遺体が安置されている、北韓の体制を象徴する場所です。
ジュエ氏は2022年11月、北韓メディアに初めて登場し、その後、北韓のメディアに度々登場していますが、この宮殿を公開の場で参拝したのは今回が初めてです。
金委員長が新年に錦繍山太陽宮殿を訪れたのも2023年以来で、ことしは娘が同行した点が特に注目されています。
専門家らは、「これをもって後継者が内定したとみなすのは時期尚早」としつつ、後継者問題を踏まえた政治的な意図と体制安定のイメージを強調するための演出と分析しています。