2023年に行われた、日本の大学入学共通テストにあたる大学修学能力試験で、試験終了のベルが本来より1分早く鳴った問題をめぐり、受験生42人が国に損害賠償を求めた訴訟の2審判決で、韓国の高等裁判所は、1人あたりの賠償額を1審より増額する判決を言い渡しました。
問題となったのは、2023年11月、ソウル市城北(ソンブク)区の京東(キョンドン)高校で実施された大学修学能力試験の国語科目です。試験監督者が時間を誤って認識したため、終了を知らせるベルが1分早く鳴り、監督者はそのまま解答用紙を回収しました。複数の受験生が抗議したことから、昼休み中に再び試験用紙が配布され、答案をマークシートに書き写す時間として90秒が追加で与えられました。
受験生たちは、このトラブルで動揺し、その後の科目に集中できなかったとして、精神的被害に加え、翌年の再受験に伴う学習費用なども発生したと主張し、1人あたり2000万ウォンの賠償を求めて提訴しました。去年3月の1審判決では、1人につき100万ウォンから300万ウォンの賠償が認められていました。
2審判決が、このほどソウル高等裁判所で言い渡され、裁判所は国に対し、受験生1人あたり300万ウォンから500万ウォンを支払うよう命じました。いずれも精神的被害に対する賠償で、金額は1審より200万ウォン多くなりました。
裁判所は判決の中で、大学修学能力試験が進路に大きな影響を及ぼす重要な試験であることを踏まえると、当時、受験生が受けた心理的な動揺は相当だったと指摘しました。
一方で、このトラブルが原因で希望する大学に進学できなかったり、浪人を余儀なくされたりしたとする主張については、因果関係が認められないとして退けました。