血液のがんの治療を続けていた「国民的俳優」アン・ソンギさんが5日、ソウルの病院で亡くなりました。74歳でした。
韓国映画俳優協会によりますと、アンさんは先月末、自宅で食べ物をのどに詰まらせて倒れ、意識不明の状態となり、集中治療室で治療を受けていましたが、その後、家族に見守られながら亡くなったということです。
アンさんは2019年に血液のがんと診断されて治療を受け、一度は回復しましたが、その後、病気が再発し、闘病を続けていたということです。
卓越した演技力と誠実な人柄で広く尊敬を集めてきたアンさんは、韓国の三大映画賞とされる青龍(チョンリョン)映画賞、百想(ペクサン)芸術大賞、大鐘(テジョン)賞映画祭で主演男優賞をすべて受賞するなど、韓国映画界を代表する俳優として活躍してきました。
アンさんは、1952年に韓国南東部の大邱(テグ)で生まれ、5歳のとき、キム・ギヨン監督の映画「黄昏列車」で子役としてデビューしました。
その後も、仏教的な真理を求めて旅をする修行僧の姿を描いた「曼陀羅」(1981年)や、韓国コメディー映画の新たな地平を切り開いた「ツー・コップス」(1993年)、さらに韓国で初めて観客動員が1000万人を超えた映画「シルミド/SILMIDO」(2003年)などに出演し、日本の小栗康平監督の映画「眠る男」(1996年)など海外作品にも出演しました。これまでにおよそ200本の作品で活躍しました。