北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の警護・護衛を担う4部隊のうち、3部隊で指揮官が交代したことがわかりました。
北韓では、最高指導者の警護・護衛責任者は、非常に強い権限を持つとされていて、今回の人事は、内部の力関係に変化が生じている兆しとみられます。
韓国の統一部が13日、明らかにしたところによりますと、労働党中央委員会の護衛処長、国務委員会警衛局長、護衛司令官がそれぞれ交代したことが確認されたということです。
国家情報院は去年、北韓が金委員長暗殺の可能性を意識し、警護体制を強化していると国会に報告しています。
軍部でも人事の動きがありました。
軍部序列1位とされてきた李炳哲(リ・ビョンチョル)党軍需政策担当顧問は、政治局常務委員から委員に異動し、中央軍事委員会副委員長のポストも解任されたと分析されています。
統一部は、高齢を理由とする人事異動の可能性に言及しています。
海軍でも司令官が交代していて、去年5月に、新型駆逐艦が進水式の最中に転覆した事故が影響した可能性が指摘されています。
一方、過去に南北交流や対外民間外交を担ってきた「朝鮮アジア太平洋平和委員会」は、廃止されたとみられています。
北韓は2023年末以降、韓国を統一の対象ではなく「敵対国」と位置づけていて、対韓国機関の整理を進めてきました。
「朝鮮アジア太平洋平和委員会」の廃止は、南北交流の枠組みが事実上なくなったことを象徴する措置とみられています。