中国が、韓国とEEZ=排他的経済水域が重なる、韓半島西の海、西海(ソヘ)上の暫定水域(PMZ)付近に無断で設置した構造物でサケを養殖し、中国国内で販売していることがわかりました。
中国が、韓国側の同意を得ずに西海に海洋構造物を設置したことについては、中国が西海での影響力を拡大し、将来的な領有権主張の根拠を築こうとしているのではないかという指摘が出ていました。
外交部の当局者が15日、明らかにしたところによりますと、「政府は複数のルートを通じて、関連する動向を把握している」ということです。
この当局者は、「韓中両国は、慶州(キョンジュ)での首脳間の会談を踏まえ、西海の構造物の問題について実務者協議を続けてきた。今後も建設的な協議を通じて、進展を模索していく」と述べました。
外交筋によりますと、西海の暫定水域内に中国が設置し、サケの養殖施設だと主張している「深藍1号」と「深藍2号」で養殖されたサケが、去年から中国国内の市場で販売されているということです。中国側は、これらの施設について「純粋な民間の養殖施設だ」と強調しています。
一方、韓国政府は、「深藍1号」と「深藍2号」は海上に固定された半固定式の管理施設にあたり、将来的に軍事目的に転用される可能性も否定できないとして、警戒を強めています。
最近行われた韓中首脳会談を受け、中国側は、これら2基を除く半固定式の管理施設については、優先的に撤去する意向を示したと伝えられています。
しかし、中国政府は、今後5年以内に同様の養殖施設を最大12基まで増設する方針を示しており、西海の暫定水域をめぐる摩擦が長期化する可能性も指摘されています。