韓国政府は、韓民族の伝統武道であるテコンドーについて、南北共同でのユネスコ無形文化遺産への登録を目指し、正式な手続きを進める方針を固めました。
国家遺産庁は19日、テコンドーをユネスコの無形文化遺産への南北共同申請の対象に選んだと明らかにしました。韓国政府は、3月中にユネスコ事務局へ申請書を提出する計画です。
テコンドーをめぐっては、北韓がすでに2024年3月、単独で無形文化遺産への登録を申請しており、現在、ユネスコで審査が続いています。北韓がユネスコの無形文化遺産への登録に挑戦するのは、民謡の「アリラン」「キムチ作り」、韓国相撲の「シルム」、「平壌(ピョンヤン)冷麺」などに続くものです。
テコンドーをめぐって、韓国政府は当初、「共同登録の計画はない」としていましたが、その後、関係団体との協議を重ねた結果、南北共同での登録を目指す方針に転じました。
テコンドーの南北共同登録の可否については、申請書の提出後に、今後の協議を踏まえて決まるとみられています。
共同登録が実現すれば、2018年に南北が共同登録した「シルム」に続き2例目となります。2018年当時、南北は「シルム」をユネスコの無形文化遺産として、それぞれ別々に申請していましたが、ユネスコ委員会は審査の過程で共同登録とする案を示し、委員国24か国の全会一致で登録が決まりました。委員会はこの判断を「前例のない決定」とし、「平和と和解の促進につながる」と評価しました。
北韓が申請しているテコンドーの登録の可否は、ことし11月末に中国・厦門(アモイ)で開かれるユネスコ委員会で最終判断される見通しです。