李在明(イ・ジェミョン)大統領の「政治的助言者」とされてきた与党の重鎮、李海瓚(イ・ヘチャン)元国務総理が、ベトナムで亡くなりました。73歳でした。
民主平和統一諮問会議は李氏が、現地時間の25日、訪問先のベトナム・ホーチミンの病院で亡くなったと明らかにしました。李氏は、23日にベトナム出張中に体調が悪化して病院に搬送され、心筋梗塞と診断されて手術を受けましたが、その後、意識を回復しなかったということです。
民主平和統一諮問会議は、南北の平和統一に向けた政策の策定について、大統領の諮問に応じるために発足した大統領直属の機関で、李氏は去年11月に首席副議長に就任していました。
李海瓚氏は、韓国中部・忠清南道(チュンチョンナムド)青陽(チョンヤン)生まれで、軍事政権下の韓国で民主化を求める学生運動に関わりました。1988年以降、国会議員を7期務め、2004年から2006年には盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で国務総理を務めました。
与党「共に民主党」では、歴代の政権や派閥を問わず、幅広く敬意を集める党内の長老です。2012年に「共に民主党」の前身にあたる「民主統合党」の代表を務めたほか、2019年から2020年にかけても「共に民主党」の代表を務めました。
2020年に党代表を退いて表舞台からは距離を置きましたが、その後も政治的な影響力を持ち続けたと言われています。とくに、李大統領が城南(ソンナム)市長と京畿道(キョンギド)知事を歴任していた時代から、政治的な助言役を担ってきたとされています。