旧統一教会と政界の癒着をめぐる裁判で、裁判所は、事件の中心人物に対し、相次いで実刑判決を言い渡しました。
ソウル中央地方裁判所は28日、尹錫悦前政権で与党「国民の力」の院内代表を務めた権性東(クォン・ソンドン)被告に、政治資金法違反の罪で懲役2年と追徴金1億ウォンを言い渡しました。
また、旧統一教会=世界平和統一家庭連合の元幹部、尹鍈鎬(ユン・ヨンホ)被告には、懲役1年2か月の実刑判決を言い渡しました。
裁判所は、尹被告が教団への支援を求めて権被告に現金を渡していたことについて、メモやショートメッセージ、現金の写真などの証拠の信用性を認め、権被告が違法な政治資金を受け取ったと判断しました。
裁判所はそのうえで、「国会議員は憲法に清廉義務が明記された国家機関だ」と指摘し、法律家出身の権被告は違法性を十分に認識していたはずだとしました。
さらに裁判所は、尹被告が、尹前大統領が大統領候補だった当時、旧統一教会の行事への出席を期待し、尹前大統領の妻である金建希(キム・ゴニ)被告に高額な金品を渡していた行為についても、請託禁止法違反にあたると認定しました。
今回の判決については、宗教団体と政権中枢の政治家との癒着をめぐり、韓国の司法が初めて具体的な実態を認定した判断だと受け止められています。
権被告は、尹前政権で初代の与党院内代表を務めた「国民の力」の中心人物で、政権と宗教団体の関係を検証するうえで、重要な判断になるとみられます。
「国民の力」は現時点で公式な論評を出していません。