旧日本軍の慰安婦被害者を侮辱する内容のデモを行ってきたとして、強硬な保守系市民団体の代表が、警察の取り調べを受けています。
ソウルの瑞草(ソチョ)警察署は、3日午前10時ごろ、市民団体「慰安婦法廃止国民行動」のキム・ビョンホン代表を、死者に対する名誉毀損や集会およびデモに関する法律違反などの疑いで、被疑者として呼び出し、事情を聴いています。
キム代表は、去年12月、敷地内に少女像が設置されたソウル市内の2つの高校の正門前に、「校内に慰安婦像を立てて売春の進路指導でもするのか」といった文言が書かれた横断幕を設置した疑いが持たれています。
警察は、家宅捜索の令状で、「慰安婦は売春だ」とするキム代表側の主張について、「歴史的事実に反する内容で慰安婦被害者に対する虚偽の事実を表示し、死者の名誉をき損した」と指摘しました。
また、「今回の行為は、特定の被害者の名誉をき損したもので、憲法で保障される表現の自由の限界を明らかに逸脱している」と明記しました。
これに先立って、李在明(イ・ジェミョン)大統領は、6日、SNSへの投稿で、「あきれた死者名誉毀損だ」として、キム代表の行為を強く批判しました。
大統領による初めての批判表明の直後となる先月初め、警察は瑞草警察署を重点捜査機関に指定し、先月19日にはキム代表の自宅を家宅捜索するなど、本格的な捜査に乗り出しています。