韓国国防部は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領を逮捕する際、裁判所の令状執行に協力すべきだとする判断の根拠を示した韓国軍の法務官に対し、長官表彰を授与しました。また、1980年12月12日に発生した軍事クーデターを主導した元大統領らの写真を、韓国軍の部隊から撤去するよう指示しました。
去年、尹前大統領に対する1回目の逮捕状執行の際、官邸の警備に当たっていた軍部隊は、2回目の執行時には、撤収し、大きな衝突なく逮捕が行われました。
2回目の逮捕状執行の際の撤収に決定的な判断材料となったのが、首都防衛司令部の法務室による法的検討でした。
2回目の逮捕状執行を前に、官邸警備を担当していた軍部隊が法的検討を要請したところ、当時、首都防衛司令部の法務室長だった中佐は、ただちに回答文書を送り、「憲法を守るという国家的利益と、裁判所の令状の趣旨を考慮すれば、高位公職者犯罪捜査処の出入りを認め、積極的に案内することが妥当だ」という見解を示しました。
国防部は、この判断が軍の法治主義の確立に貢献したとして、この中佐に長官表彰を授与しました。
また、国防部は、韓国軍のすべての部隊に対し、1980年12月12日の軍事クーデターを主導した全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)の両元大統領の写真を掲示しないよう指針を出しました。
2人の元大統領がいずれも指揮官を務めた防諜司令部などの部隊が、過去の「歴代指揮官」として分類し、写真を掲示してきたことを受けた措置です。
また、内乱の罪で裁判を受けているほかの主要な軍指揮官についても、刑が確定した場合、すべての部隊で写真を撤去する方針だということです。