韓米合同軍事演習「フリーダム・シールド」が、来月3月に、規模を縮小せず、例年どおり2週間にわたって実施される見通しです。
「フリーダム・シールド」は、韓半島での全面戦争を想定し、韓米が毎年春に実施している合同指揮所演習です。
実際の部隊移動ではなく、コンピューターのシミュレーションを通じて、有事の指揮・統制手続きを点検する訓練が中心となっています。
韓国軍当局によりますと、韓米両国は、ことしの「フリーダム・シールド」を、来月9日から19日まで行う方向で、最終的な調整を進めています。
鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官が、北韓に対する融和的な姿勢として訓練調整の必要性に言及しましたが、今回の演習は、規模を縮小せずに実施される可能性が高いと伝えられています。
これは、戦時作戦統制権の韓国への移管を進めるためには、韓米の合同防衛態勢を維持することが必要と判断されたためです。
戦時作戦統制権の移管は、有事の際に、アメリカ軍ではなく韓国軍が作戦指揮を主導する体制に移行することを意味します。
このため、韓米は段階的な評価を進めていて、韓国は現在、3段階のうち第2段階にあたる完全運用能力の検証手続きを続けています。
国防部はことし10月までに、この検証を終える計画です。
一方、指揮所演習のあとに行われる合同の野外機動訓練については、去年と同じく分散して実施する案が有力とされています。
韓国軍は、その理由として、気候条件や、年間を通じた均衡ある防衛態勢の維持を挙げていますが、北韓に対する緊張を減らすための措置だという見方も出ています。