538年 から660年まで続いた百済(ぺクチェ)後期の王宮跡で、百済時代の宮中楽器とみられる笛が初めて見つかりました。
国立扶余(プヨ)文化遺産研究所は5日、忠清南道(チュンチョンナムド)扶余郡の官北里(クァンブクリ)遺跡の調査で、竹製の横笛1点が確認されたと明らかにしました。
笛は長さおよそ22.4センチで、王が国政を議論したり国家儀礼を行ったとみられる建物跡の近くから出土しました。
研究所は、三国時代を通じて実物の管楽器が見つかったのは初めてで、百済の宮中音楽の実態をうかがわせる重要な資料だとしています。
また、人事記録や官職名、食糧の支給内容などが記された木簡329点も見つかりました。
単一の遺跡から出土した木簡としては国内最多で、百済の国家行政や財政運営の実態を示す資料と評価されています。
研究所は、今回の発掘で百済の文書行政の仕組みと宮中音楽文化をあわせて確認できたと明らかにしました。
官北里遺跡は1982年から発掘調査が続けられていて、大型の建物や水路、道路施設などが確認され、百済の王宮跡と推定されています。