政府は、この2年間、医療界との深刻な対立を招いてきた医学部の定員拡大について、今後5年間でおよそ3300人増員する方針を最終的に決定し、10日発表しました。
保健福祉部によりますと、政府や医療界などが参加する協議体で長期間にわたり議論を重ねた結果、2027年度から段階的に定員を増やす案が議決されたということです。
政府は、医学教育の環境を考慮し増員を分散させる方針で、2027年度は490人、その後の2年間は毎年613人ずつ、残る2年間は813人ずつ増やします。
今回の増員の背景には、単なる定員調整ではなく、地域医療の崩壊や救急・小児科など必須医療の人材不足をめぐる、政府と医療界の構造的な対立があります。
とくに研修医の集団辞職によって診療に支障が生じ、社会全体に混乱が広がったことが、大きな契機となりました。
政府は、増員分の学生を地域医療に従事することを前提とする選抜方式で募集し、地域医療の人材不足の解消につなげたいとしています。
これにより、全国40の医学部のうち、ソウルを除く32校で定員が増える見通しです。
採決には委員19人が参加し、賛成18、反対1で可決されました。
大韓医師協会 の会長は採決前に退席し、棄権扱いとなりました。
大韓医師協会は記者会見で、現在の教育環境では増員に対応できないとして、強い遺憾と懸念を示しました。
政府は今後、教育現場を点検したうえで、ことし4月に大学ごとの最終的な定員を決定する方針です。