ロシアの軍用機がことしに入って初めて北韓の平壌を訪問したとみられる動きが確認され、ウクライナ和平交渉との関連に注目が集まっています。
アメリカの北韓専門メディア「NKニュース」は、航空機をリアルタイムで追跡できるサイト「フライトレーダー24」の分析結果として、現地時間10日、ロシア国防省傘下の第223飛行隊所属の「イリューシン62M」が9日夕方、平壌に到着したと報じました。
第223飛行隊は、大統領や政府高官の輸送を担う部隊として知られていて、高官が搭乗していた可能性があるとみられています。
この軍用機は、平壌に到着する前にアブダビを訪れていて、その時期はウクライナ和平交渉をめぐりロシア代表団が移動していた時期と重なっています。このため、交渉の内容を北韓側に説明した可能性も指摘されています。
韓国の東西(トンソ)大学のロシア問題専門家、クリス・マンデー教授は、「ロシアが金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を交渉過程に関与させようとする意図の可能性がある」と分析しました。
また、ロシア側が状況の悪化を示唆することでウクライナをけん制しようとするメッセージの可能性もあるとしています。
ロ朝は2023年以降、軍事協力を強化していて、北韓はロシアに武器や兵力を支援してきました。
今回の訪問が事実であれば、ウクライナへの軍事侵攻に関連したロ朝の連携が、東北アジアの安全保障環境にも影響を及ぼす可能性があるとの見方が出ています。
この軍用機は翌日、平壌を出発し、ロシアに戻ったと伝えられています。