北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は、韓国側が無人機による挑発を公式に認め、再発防止の意思を示した点を「高く評価する」と明らかにしました。一方で、「南側との国境線での警戒を強化する」と警告しました。
金副部長は19日、朝鮮中央通信を通じて発表した談話で、鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官が無人機の侵入事件について遺憾を表明し、再発防止を約束したことについて前向きに評価すると述べました。
そのうえで、「主権を侵害する行為が再び起きれば、深刻な事態に直面することになる」として、明確な警告だと強調しました。
鄭長官は18日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権当時の無人機工作や、最近指摘されている民間無人機による北韓への侵入事件について遺憾を表明したうえで、2018年に締結された「南北軍事合意」の復元を検討すると明らかにしていますが、金与正氏の談話はこれに対する反応です。
南北軍事合意には、軍事境界線一帯に飛行禁止区域を設けるなど、南北間の緊張を和らげるための措置が盛り込まれています。
軍事境界線は、1953年の休戦協定以降、南北を分ける事実上の境界線とされています。
北韓は去年からこの一帯を「国境線」として扱う動きを強めていて、党大会で公式に宣言する可能性もあるという見方もあります。