内乱を首謀した罪で起訴された尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の刑事裁判は、開始から1年がたちました。
尹前大統領は、去年1月に身柄を拘束されたうえで起訴され、その1か月後に初めての手続きが行われました。その後、裁判所が拘束の取り消しを認めたため、身柄を拘束されないまま裁判を受けてきました。
4月に憲法裁判所が罷免を決定して以降、正式な公判が本格化しました。
その後、国会の議決で任命された特別検察官チームが捜査を続け、尹前大統領は逮捕妨害の罪で再び身柄を拘束されました。
一部の期日には出廷しませんでしたが、10月末からは法廷に姿を見せ、すべての容疑を否認しています。
先月、開かれた結審の公判では、特別検察官側が死刑を求刑しました。結審の公判は、検察や特別検察官が裁判所に対し最終的な量刑を求める手続きです。
韓国では1997年以降、死刑は執行されておらず、仮に死刑判決が下されても実際に執行される可能性は低いとみられます。ただ、法律に規定されている最高刑が求刑されたことから、裁判の行方に関心が集まっています。
特別検察官側は、過去に軍事クーデターで有罪判決を受けた全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領よりも、さらに厳しい責任を問うべきだと主張しました。
内乱首謀罪で死刑が求刑された元大統領は、全斗煥元大統領に続いて2人目となります。