内乱を首謀した罪に問われた尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が1審で無期懲役を言い渡されたことを受けて、与野党の反応が分かれています。
与党「共に民主党」は、この判決について「国民の法律感情に反する極めて不十分な判決だ」として反発しました。
鄭清来(チョン・チョンレ)代表は「当然、死刑が宣告されるものと思っていた」と述べ、「死刑ではなく無期懲役としたことは司法の正義を揺るがした」と批判しました。また、高齢で前科がない点などが量刑で考慮されたことについても「納得し難い」と指摘しました。
共に民主党は、大統領の恩赦権を制限し、内乱や外患誘致罪を恩赦の対象から除外する、いわゆる「恩赦禁止法」を推進する方針です。
一方、尹前大統領を輩出した保守系最大野党「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は「残念で痛恨だ」と述べたものの、党内外から上がっている尹前大統領との絶縁要求には一線を画しました。
張代表は「まだ1審判決であり、無罪推定の原則は誰にでも適用されるべきだ」としたうえで、謝罪や絶縁を繰り返すことは「分裂の種をまく行為だ」と述べました。また、裁判所の判断について「論理的な欠陥がある」と主張しました。
さらに張代表は、現職の大統領は在任中に刑事裁判が停止されるという憲法の規定に言及し、李在明(イ・ジェミョン)大統領の裁判が中断されている状況を批判しました。
党内からは、尹前大統領を支持する強硬支持層との明確な絶縁を求める声も上がっていますが、指導部は党の結束と選挙での勝利を強調しています。