ソウルにあるロシア大使館が「勝利はわれらのもの」と記された巨大な垂れ幕を掲げ、波紋を呼んでいます。韓国政府は「不要な緊張を招く」として撤去を要請しましたが、ロシア側は応じていません。
韓国外交部などが22日に明らかにしたところによりますと、ソウル中心部にあるロシア大使館は、最近、建物の外壁にロシア語で「勝利はわれらのもの」と書かれた大型の垂れ幕を掲げました。
この言葉は、第2次世界大戦当時から使われているスローガンで、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化するなか、この文言が「戦争を想起させる」として、議論を呼ぶ可能性があるとの指摘が出ています。
韓国政府は、この垂れ幕が韓国国民やほかの国の大使館などの間に不要な緊張を生むおそれがあるとして、撤去を求めましたが、ロシア側は応じていないということです。
外交ルールを定めた「ウィーン条約」により、外交公館の敷地内にある掲示物を韓国政府が強制的に撤去することは難しいとされています。
一方、在韓ロシア大使館は、ウクライナへの侵攻開始から4年となる24日、戦争を支持する集会を主催する計画が伝えられており、韓国政府は23日、関連の動向を注意深く見守っていると明らかにしました。
韓国政府は、ロシアによるウクライナ侵攻は「国際法に反する違法行為」で、直ちに中止されるべきであるとの立場を堅持しています。